宅建講座の価格相場と各予備校を徹底比較しています。
宅建試験は、毎年受験者数が20万人と非常に多い人気の資格試験です。
かつては「宅地建物取引主任者」という名前の資格でしたが、2015年4月に資格の名称が変更され現在は「宅地建物取引士」となっています。
不動産と法律に関する登竜門的な資格とされており、簡単なイメージもあるかもしれません。しかし、宅建試験の合格率は15%~17%と決して高くはありません。舐めてかかっていると落ちてしまう難しい試験なのです。
そこで、宅建試験取得に向けて資格予備校や資格スクールなどを活用して、受験勉強をしようという方もいらっしゃるでしょう。
この記事では、宅建試験講座の料金相場と、それを安く済ませる方法を紹介していきます。
さまざまな予備校の料金や、安くする方法を紹介していきますので、ぜひ最後までお読みいただき予備校決めの参考にしてみてください。

株式会社アイザック・アソシエイツ代表 杉田真一
宅地建物取引士、AFP、相続診断士、不動産資産相談士、二級ファイナンシャルプランニング技能士、ホームインスペクター、住宅ローンアドバイザー、私産運用プランナー、一般社団法人家族信託普及協会会員
2006年宅地建物取引士資格取得。不動産売買・相続アドバイザリー会社アイザック・アソシエイツの代表を務める。
- 不動産に関するお仕事には必須の資格である宅建(宅地建物取引士)講座の料金相場、各予備校の特徴、おすすめをご紹介しています。
- 宅建講座の料金相場は18,500円~206,000円です。
(⇒宅建講座比較表を見る) - 大手予備校は「LEC」「TAC」「資格の大原」(10~20万円前後)
中小予備校は「スタディング」「フォーサイト」等(1万円~9万円)が人気です。 - 実績で選ぶなら宅建講座32年の歴史を誇る法律系に強い「LEC」がおすすめです。
- 安さ・コスパで選ぶならフォーサイトやクレーアール等。
- 特にスタディングは破格の18,500円(WEB講義、電子テキスト)で受講可能です。
- 予備校の選び方、安くするテクニックもご紹介。
(⇒宅建講座の選び方・安くする方法) - 当記事監修、宅地建物取引士・株式会社アイザック・アソシエイツ代表杉田真一様より勉強のアドバイスも掲載。
- 宅建講座の価格相場と各予備校を徹底比較しています。
- 宅建(宅地建物取引士)の講座の料金相場:18,500円~206,000円
- LECの宅建士講座の料金相場:126,500円~165,000円
- TAC宅建講座の料金相場:196,000~206,000円
- 資格の大原宅建講座の料金相場:156,800円~172,100円
- クレアール宅建講座の料金相場:64,800円
- スタディング宅建講座の料金相場:18,500円
- フォーサイト宅建講座の料金相場:56,800円~89,200円
- 宅建(宅地建物取引士)講座の料金比較まとめ
- 宅建の講座を安くする方法
- 宅地建物取引士試験の受験費用・概要
- 当記事監修、宅地建物取引士・株式会社アイザック・アソシエイツ代表杉田真一様より勉強のアドバイス
- まとめ
宅建(宅地建物取引士)の講座の料金相場:18,500円~206,000円
以下では、宅建試験講座の料金相場について解説していきます。
まず受験料について紹介し、その後、大手予備校、それ以外の予備校という順番で紹介していきます。大手予備校を使うかどうかで受講料金が大きくことなってくる点には注意しましょう。
まずは、教室も併せ持っている大手の資格予備校の講座費用を紹介していきます。
教室を持っている予備校ではありますが、宅建試験対策講座は教室通学での受講がどこもできないようです。
WebかDVDを使って、基本自宅で学習することになるので、勉強のペース配分だけは注意するようにしましょう。
LECの宅建士講座の料金相場:126,500円~165,000円
法律系の資格に強いと定評のあるLECは、Web講座が一般価格126,500円、DVDが165,000円となっています。
時期限定で早割などのキャンペーンが開催されており、5万円近く安い費用で受講することもできます。宅建試験の受験を考えておられる方は、早めに予備校も決めてしまうのが得策です。
受講形態 | 一般価格 | ||
講義 | 模試 | ||
通学 | Web | 会場 | 148,500円 |
DVD | 会場 | 165,000円 | |
通信 | Web | 会場 | 126,500円 |
自宅 | |||
DVD | 会場 | 143,000円 | |
自宅 |
※そのほか「再受講割引」・「5問免除者割引」など様々な形態の割引があり。
DVDは教材の準備に費用がかかってしまうので料金も高めに設定されています。また、15万円程度となかなかなお値段に驚いた方もいらっしゃるかもしれません。100時間前後の講義が必要な難解な資格なんだとういことを再認識しておきましょう。
LECでは難しい専門用語を極力使わず、具体例をもって分かりやすく説明してくれることを心掛けているので初めての方でも覚えやすい講座です。
運営会社名 | 株式会社 東京リーガルマインド |
会社住所 | 東京本部・LEC総研第一研究所 〒164-0001 東京都中野区中野4-11-10 アーバンネット中野ビル |
電話番号 | 03-5913-5011 |
料金 |
宅建士パーフェクト合格フルコース 126,500円~165,000円 |
アクセス | JR・西武池袋線・東武東上線・副都心線池袋駅東口を出て、徒歩3分。 または地下通路進み、39番出口より徒歩1分。 |
お問い合わせ先 | https://www.lec-jp.com/system/soudan/ |
主な予備校 | ・新橋本校 ・新宿エルタワー本校 ・池袋本校 ・名古屋駅前本校 ・梅田駅前本校 |
公式HP | https://www.lec-jp.com/ |
TAC宅建講座の料金相場:196,000~206,000円
法律・経済系の試験に強い大手予備校のTACの場合には、Web講座が196,000円で、DVD通信講座が206,000円となっています。
ただし、早期に受講すると4万円の値引きがされるキャンペーンなどもやっていますので、公式サイトをしっかりチェックするようにしましょう。
コース名 | 通常料金 | キャンペーン料金
(2020年10月31日まで) |
Web通信講座 | 196,000円 | 156,800円 |
DVD通信講座 | 206,000円 | 164,800円 |
教室講座 | 200,000円 | 160,000円 |
ビデオブース講座 | 200,000円 | 160,000円 |
TACでは325問の過去問対策を含めた多くの問題演習の機会があるので、自分の実力を確認し、弱点を克服しながら知識を身に付けることができます。
運営会社名 | 株式会社 TAC |
会社住所 | 〒101-0061 東京都千代田区神田三崎町 3-2-18 TAC本社ビル |
電話番号 | 03(5992)2850(代) |
料金 |
総合本科生SPlus 196,000~206,000円 |
アクセス | JR・私鉄・地下鉄池袋駅東口より徒歩3分 |
公式HP | https://www.tac-school.co.jp/index.html |
お問い合わせ先 | https://www.tac-school.co.jp/toiawase.html |
主な予備校 | ・新宿 ・札幌校 ・仙台校 ・新宿校 ・渋谷校 ・池袋校 ・大宮校 ・横浜校 ・京都校 ・梅田校 ・広島校(等⇒学校一覧参照 |
資格の大原宅建講座の料金相場:156,800円~172,100円
就職系に強い大手予備校の資格の大原は、週2の入門パックが、Web通信で156,800円、DVDコースが172,100円となっています(それぞれ6000円の入学金がかかります)。
コース名 | 費用 |
Web通信 | 156,800円 |
DVD通信 | 172,100円 |
映像通学 | 172,100円 |
教室通学 | 172,100円 |
大原のWEB通信学習は24時間いつでも好きな時に何度でも繰り返し学習できます。
また、疑問が生じたら24時間メールで質問できます。
運営会社名 | 大原出版株式会社 |
会社住所 | 〒101-0065 東京都千代田区西神田1-2-10 |
住所 | 170-0013 東京都豊島区東池袋1-20-17 |
電話番号 | 03-5952-0080 |
料金 |
宅建士週2合格コース・入門パック 156,800円~172,100円 |
アクセス | 「池袋駅」東口より徒歩5分、東京メトロ有楽町線「東池袋駅」2番出口より徒歩5分 |
公式HP | https://www.o-hara.jp/ |
お問い合わせ先 | https://www.o-hara.jp/contact_index |
主な予備校 | ・札幌校 ・横浜校 ・名古屋校 ・甲府校 ・富山校 ・梅田校 ・岡山校 ・愛媛校 ・福岡校 ・沖縄校 (等⇒学校一覧参照 |
受講料金は130,000円~20万円程度
15万円が相場
以上では、教室を持っているような大手予備校を紹介してきましたが、以下では、教室を持たず通信教育を専門としている資格スクールの料金相場を紹介していきます。
クレアール宅建講座の料金相場:64,800円
非常識合格法で有名な中堅資格スクールのクレアールでは、パーフェクトセーフティコースを64,800円で受講できてしまいます。
万が一落ちた場合でもフォローアップの授業を提供してくれて、初めて宅建試験の学習をされる方、今すぐ学習をスタートしたい方におすすめです。
コース名 | 一般価格 | 割引価格 |
先行学習型完全合格パーフェクトコース | 64,800円 | 42,120円 |
先行学習型完全合格パーフェクトコース/オプションDVD | 16,500円 | 16,500円 |
※早期学習スタートキャンペーン実施中(10/31まで)
クレアールでは早めの時期に申し込みすることでさらに2万円ほど安くなる割引キャンペーンを実地してます。
また、万が一落ちた場合でもフォローアップの授業を提供してくれます。
合格した場合は、合格体験記などの執筆にご協力いただけた場合、「合格お祝い金」として8,000円を進呈してくれます。
さらに、今年度の宅建士本試験の受験料をクレアールが負担してくれます。
運営会社名 | 株式会社 クレアール |
会社住所 | 〒101-0061 東京都千代田区神田三崎町1-1-17 ハヤシビル(本社) |
電話番号 | 03-6273-7178 |
料金 |
先行学習型完全合格完全合格パーフェクトセーフティコース 64,800円 |
アクセス | 中央線水道橋駅徒歩5分 |
公式HP | https://www.crear-ac.co.jp/ |
お問い合わせ先 | https://www.crear-ac.co.jp/otoiawase/ |
主な予備校 | ・通信講座のみ |
スタディング宅建講座の料金相場:18,500円
スマホやタブレットで学習できる内容を提供しているスタディングは、宅建合格コースをなんと18,500円という破格な料金で提供しています。
分割払いにも対応しており、12回に分割すると月々1,833円のみで受講できてしまいます。
コース名 | 一括払い | 分割払い |
宅建士合格コース |
18,500円 | 1,833円×12回 |
(※スタディング宅建士合格コースの料金一覧:2020年09月12日時点)
「こんなに安く講座を提供しているけど、講義の質はどうなの?」と気になる方もいらっしゃるでしょう。そのような方のために、無料セミナー・無料講座が用意されています。ぜひ試してみてください。
運営会社名 | 株式会社 KIYOラーニング |
会社住所 | 〒102-0094 東京都千代田区紀尾井町4-13 マードレ松田ビル3F |
電話番号 | 03-6434-5886 |
料金 |
スタディング 宅建士合格コース 18,500円 |
アクセス | 「永田町」 駅 徒歩4分 「赤坂見附」 駅 徒歩5分 |
お問い合わせ先 | https://member.studying.jp/contact/ |
主な予備校 | ・通信講座のみ |
特徴 | 破格の18,500円から受講できるのが強み。WEB講義、電子テキストとなりますが、問題ない方には特におすすめ。講義の質も高く。安さで選ぶならここ。 |
公式HP | https://studying.jp/ |
フォーサイト宅建講座の料金相場:56,800円~89,200円
格安資格スクールとして定評のあるフォーサイトは、基礎講座を42,800円から提供しています。
過去問講座や直前対策講座などのコースもありますが、基礎講座とセットで契約すると、セット割引が提供され、56,800円~89,200円で受講することができます。
コース名 | 費用 |
バリューセット1 | 56,800円 |
バリューセット2 | 66,800円 |
バリューセット3 | 81,800円 |
バリューセット3
(DVDオプション) |
89,200円 |
フォーサイトでは、不合格なら受講料の全額返金制度も用意してあり、安心して講座を受けれます。
また、宅地建物取引士に合格すればamazonギフトコード最大2000円分プレゼントしてくれます!
運営会社名 | 株式会社 フォーサイト |
会社住所 | 〒113-0033 東京都文京区本郷6-16-2 フォーサイトビル |
電話番号 | 03-6666-4415 |
料金 | バリューセット1 56,800円 バリューセット2 66,800円 バリューセット3 81,800円 バリューセット(DVDオプション) 89,200円 |
アクセス | バス停東大正門前から徒歩2分 |
公式HP | https://www.foresight.jp/ |
お問い合わせ先 | https://www.foresight.jp/ask/ |
主な予備校 | ・通信講座のみ |
宅建(宅地建物取引士)講座の料金比較まとめ
以上、宅建講座の各予備校の料金相場をご紹介いたしました。
宅建(宅地建物取引士)講座の料金比較まとめは以下の通りです。
塾/講座 | 講座の料金相場 | 講座の特徴 |
---|---|---|
LEC | 126,500円~165,000円 | 早割などのキャンペーンで、5万円近く安い費用で受講できる 難しい専門用語を極力使わず、具体例をもって分かりやすく説明してくれる講座 |
TAC | 196,000円~206,000円 | 早期キャンペーン中! 325問の過去問対策を含めた多くの問題演習の機会があるので、自分の実力を確認し、弱点を克服しながら知識が身に付く |
資格の大原 | 156,800円~172,100円 | 24時間いつでも好きな時に何度でも繰り返し学習できる 疑問が生じたら24時間メールで質問できる |
クレアール | 64,800円 | 万が一落ちた場合でもフォローアップの授業を提供してくれる 合格され、合格体験記などの執筆にご協力いただけた場合、「合格お祝い金」として8,000円を進呈 |
スタディング | 18,500円 | 18,500円という破格な料金で提供 無料セミナー・無料講座でお試しできる |
フォーサイト | 56,800円~89,200円 | 不合格なら受講料の全額返金制度あり 宅地建物取引士に合格すればamazonギフトコード最大2000円分プレゼント! |
宅建講座の料金相場は18,500円~206,000円でした。
大手予備校と通信限定の予備校との価格差がかなりあります。
安さで選ぶのであれば、通信講座、電子テキストのスタディングがおすすめです。18,500円から受講できますので、まずは無料講義試してみるのがいいでしょう。
通える範囲に塾があったりする方や独学での学習に自信が無い方、大手の安心感を重視するのであれば、通学講座があるLECやTAC、資格の大原がお勧めです。
宅建の講座を安くする方法
以上、宅建講座の受講料金の相場についてご紹介してきました。この受講料金を少しでも安くする方法はないのでしょうか。
以下では、宅建受講を安くするための方法についてご紹介いたします。
キャンペーンを狙う
各予備校は、早めに受講を決めた人向けの早割キャンペーンなどを実施しています。
キャンペーン中に料金が大幅値下げされることもあるので、公式サイトを訪れてキャンペーンやクーポン配布をしていないかどうかをチェックしてみましょう。
TACは早期キャンペーンで20%OFF、クレアールは35%OFF(10月31日まで)なので受験を考えている方は、できるだけ早いタイミングで講座を申し込み、割安料金で受講することをおすすめします。
安い予備校を選ぶ
すでに説明しましたが、大手予備校とそれ以外の資格スクールとでは、料金設定に雲泥の差があります。
大手予備校の方が長年の実績があるのは事実ですが、中小規模のスクールだからといって講義の質が大きく変わるわけではありません。
値段の差はどこからやってきているのかというと、ネームバリューの違いです。
ですから、予備校のブランドにこだわらない方は、中小規模の予備校のコースを選んだ方がずっとお得なのです。
特にスタディングは破格の1万円台で提供しています。
紙のテキストはなく、タブレット、スマホで学習する電子テキストとなりますが、抵抗がなければおすすめですね。
独学を軸に勉強し安いコースを選ぶ
各スクールには、模擬試験だけを受講するコースなども準備されています。基本は市販のテキストで勉強して、模試など予備校のサービスを一部だけ受けることで、全部予備校任せにするよりも安くすることができます。
宅建は、市販のテキストも充実しているので、独学から入ってみて、どうしても分からなければ予備校に入るのを検討してみるのもいいかもしれません。
宅建の無料講座を活用する
Webサービスのタキザワ宅建予備校を使えば、宅建の講座をなんと無料で受講することができます。
2時間×24本もの動画を無料で受講するができるので、宅建試験の予備校・資格スクールを決めていないという方は、試しに視聴してみるといいでしょう。
テキストも無料となっていますので、完全無料で宅建試験対策ができるのが嬉しいですね。
「どうして無料で講義を提供できるのか」と不安に感じられる方もいらしゃるかもしれません。タキザワ宅建予備校では、無料公開している基本講義に加えて、過去問を攻略する講座や直前対策の講座が提供されています。
これらの講義の料金で稼いでいるので、基本講義を無料公開しても収益は出ているのです。無料部分だけでも48時間もの分量がありますので、ぜひお試ししてみてください。
教育訓練給付金を受給する
雇用されている社会人の方でしたら、雇用保険上の制度・教育訓練給付金を受給して、受講費用の一部を出してもらうという方法がとれます。
対象となる講座・ならない講座がありますので、必ず受講する前に対象となっているかどうか・受給認定のための条件は何か、などを確認するようにしましょう。
おおまかに制度について知りたい方は、TACのサイトの説明が分かりやすいですよ。
宅地建物取引士試験の受験費用・概要
宅地建物取引士試験の概要、受験料、日程、科目等については一般財団法人 不動産適正取引推進機構|宅建試験のページに記載されています。
インターネット申込み(予定) 令和2年7月1日(水)9時30分から7月15日(水)21時59分まで 郵送申込み(予定) 令和2年7月1日(水)から7月31日(金)まで 受験手数料 7,000円 試験日時(予定) 令和2年10月18日(日)13時から15時まで(2時間) 合格発表(予定) 令和2年12月2日(水) (※一般財団法人 不動産適正取引推進機構|宅建試験 より引用)
宅建試験の試験代・料金は、7,000円となっています。
そこまで高いわけではありませんが、何度も落ちてしまうと地味に痛い出費となりそうですよね。講座等をうまく活用して一発合格を目指していきたいところです。
試験から合格までの流れとして、今現在でわかっていることはインターネットでの申し込みは令和2年7月1日(水)9時30分から7月15日(水)21時59分まで。郵送申込み(予定)は令和2年7月1日(水)から7月31日(金)までです。
試験日は令和2年10月18日(日)13時から15時までの2時間です。合格発表は令和2年12月2日(水)です。
令和2年6月5日に確定したスケジュール等を「一般財団法人 不動産適正取引推進機構|宅建試験にて掲載されますのでご確認ください。
当記事監修、宅地建物取引士・株式会社アイザック・アソシエイツ代表杉田真一様より勉強のアドバイス

杉田真一様
宅建士を目指されている方にアドバイスさせていただきます。
30代後半ある外食企業に勤めていた私は、社内公募で運営部から店舗開発部への異動を願い出ました。
同僚からは「店舗開発部なんて厄介者の集まりだぞ」と脅され、店舗開発部員からは「素人がきても使い物にならない」と切り捨てられましたが、なぜか願いが叶い晴れて店舗開発部員となることができました。
当時の店舗開発部は会社の急成長を支えるべく外部の不動産会社から大量に中途採用を進めていました。
プロパーでしかも不動産はど素人だった私がみんなについていけるわけがありません。
年下の先輩部員にそうとうめんどうくさい顔をされましたが、ひとつひとつわからないことを聞きながらなんとか毎日を過ごしていました。
その時初めて「宅地建物取引主任者」(現:宅地建物取引士)なる資格について知りました。
「そうだ!宅建を取ろう」実務経験が乏しい私がみんなに認められるためには宅建合格しかないと思い勉強をスタートさせたのです。
私の勉強方法・勉強のコツ
当時、宅建合格には300時間以上の勉強時間が必要と言われていました。ものの本によれば500時間は必要だというものもありました。
勉強をスタートさせたのが4月、試験の6か月前です。
最初は独学も検討しましたが、どんなテキストを買ったらよいのかもわかりません。たまたま書店でTACの通信講座のパンフレットを見つけ、あまり深く考えずに申し込んだのがTACとの出会いでした。
そして、決めたことはたったのひとつ。
*どんなことがあっても、1日1回はテキストを開く。
社会人ですので残業もあれば飲み会もある。出張もあります。
どんなに遅く帰ってもとにかく1日1回はテキストを開く。
どんなに眠くても過去問を1問解くということを実践しました。
土曜日や日曜日は3時間くらい、それ以外の日は30分から2時間程度の勉強時間だったと思います。暗記物は通勤時間を上手に使いました。
最初のうちは勉強に慣れていないこともあり30分もするとテキストが頭に入らなくなります。
そこで取り入れたのがテキストと過去問をセットにし細かく単元を切って学習する方法です。見出しごとにテキストを細かく区切り学習、一区切り終わるごとに学習したところに相当する過去問を解く、これを繰り返しました。
さすがに学習した直後に過去問を解くので正答率があがります。それが勉強を続けるモチベーションになったのかもしれません。
そして、徹底的に過去問に取り組みました。最終的には過去5年間分を5回以上解いたと思います。すると出題の傾向が見えてきます。
毎年のように出題されている項目、あきらかにひっかけを狙っている選択肢、正確な知識を確認する設問などなど。
とにかく過去問。過去問に出てこなかったことは忘れてしまっても良いと自分自身の中で決め、繰り返し取り組みました。
この問題ではこの知識を確認している、この問題では間違えやすいあのポイントを聞いている、と言うように出題者の意図が見えてくれば完全に身についたと言えるでしょう。そこまで過去問に集中しました。
出題傾向を細かく分析したわけではありませんが、その年にはじめて出題されたというような問題は全50問中せいぜい2~3問程度ではないでしょうか。
一方、毎年必ず出題される問題は30問前後あると思いますので過去問をきっちり抑えておけばグンと合格は近づくと思います。
宅建は資格試験の中では比較的短期集中型だと思っています。全くの初学者でも6か月、ある程度民法などの素地がある方で4か月、不動産業界での実務経験があれば2か月程度の勉強で合格できるのではないでしょうか。
不動産業界で宅建士の資格は「足のうらのご飯粒」と言われています。
取らないと気持ち悪いが取っても喰えない、という意味です。
確かに宅建士の資格を持っているというだけで仕事が舞い込んでくるわけではありません。そのくらい不動産業界で働く人間にとっては当たり前の資格ということです。
最近は、不動産業界に携わる予定がない人の受験者数が増えているとも聞きます。学生のうちに何か国家資格をと言ったときに文系で真っ先に思い浮かぶのが宅建士のようです。
法律系の国家資格の入門編として最適なのかもしれません。
不動産業界に関係あるなしにかかわらず、宅地建物取引士試験に挑戦してみてはいかがでしょうか。
宅建講座の選び方・おすすめは?
私のおすすめはTACの「総合本科生SPlus」です。
テキストが出題傾向に沿って練られており、テキストに書かれていることだけを勉強すれば大丈夫と言う安心感があります。
図解やイラストが多用され、初学者にもわかりやすい内容となっています。過去問はもちろん、基礎答練、応用答練などのアウトプットも充実しており、解答の解説も非常にわかりやすく書かれています。
「まとめ講義レジュメ」と言うテキストの要点だけをまとめた冊子があるのですが、薄くて小さいので毎日持ち歩きました。ちょっとした空き時間を利用した暗記に役立ちました。
これから勉強される方にはライブで学べる通学コースがベストだと思いますが社会人の方は時間的に難しいでしょうし、昨今の世の中の情勢を鑑みるとwebコースが最適ではないでしょうか。

杉田真一様
宅建士を目指されている方のお役に立てれば幸いです。
まとめ
以上、宅建試験の講座料金相場と、それを安くする方法についてご紹介してきました。
宅建試験の講座は、大手予備校の場合で15万円、中小規模の予備校では18,500~70,000円程度と幅があります。
スタディングが18,500円と突出して安いので、まずはここを試してみるといいかもしれません。
安くする方法は、安い予備校を選ぶこと、独学をメインにして必要な講座だけを受講すること、無料の動画講義を上手に使うこと、教育訓練給付金の受給をすることなどがあります。
宅建(宅地建物取引士)講座の比較表
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名称 | LEC | TAC | 資格の大原 | クレアール | スタディング | フォーサイト |
料金相場 | 126,500円~165,000円 | 196,000円~206,000円 | 156,800円~172,100円 | 64,800円 | 18,500円 | 56,800円~89,200円 |
特典 | 特になし | 早期キャンペーンで20%OFF! | 特になし | 早期キャンペーンで35%OFF! | 合格お祝い制度(Amazonギフト券3,000円) | セット割引で最大36%OFF! |
特徴 | 早割などのキャンペーンで、5万円近く安い費用で受講できる | 325問の過去問対策を含めた多くの問題演習の機会があるので、自分の実力を確認し、弱点を克服しながら知識が身に付く | 24時間いつでも好きな時に何度でも繰り返し学習できる 疑問が生じたら24時間メールで質問できる |
万が一落ちた場合でもフォローアップの授業を提供してくれる | 18,500円という破格な料金で提供 無料セミナー・無料講座でお試しできる |
不合格なら受講料の全額返金制度あり |
公式リンク | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
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