不動産鑑定士講座の料金相場、選び方、安くする方法

講義風景資格講座

土地の開発や有効利用のためには、土地や建物の鑑定が必要になります。

その鑑定を独占業務として行うことができるのが不動産鑑定士です。

中央から地方都市へ土地開発の波が押し寄せて、不動産鑑定士の需要が益々高まっています。

不動産鑑定士の資格は、国家資格の中でも難関なものになります。

合格するためには、自分に合った不動産鑑定士講座を受講するのが一番の近道になるでしょう。

この記事では、不動産鑑定士講座の料金相場や、講座の選び方、さらに安く資格を取れる方法などについて解説しています。

不動産鑑定士とは?

不動産鑑定士の仕事は、大きく分けると2つあります。

一つは土地や建物などの不動産の譲渡や売買の際に、様々な観点から不動産の価値を判断することです。

もう一つは不動産鑑定に基づいて、土地や建物の有効利用についてのコンサルティング業務を行うことです。

これらの仕事をするために必要となるのが不動産鑑定士という国家資格になります。

参考:日本不動産鑑定士協会連合会

不動産鑑定士資格試験の難易度

国家資格の中でも不動産鑑定士の資格試験は難易度が高い方と言われています。

受験者数合格者数合格率
平成27年度706名100名14.1%
平成28年度708名103名14.5%
平成29年度733名106名14.4%
平成30年度789名117名14.8%

 

過去4年間の合格率を見ると、平均の合格率は14%程度になります。

参考:国土交通省

試験が論文と短答形式の2つから成り立っており、対策の難しい論文形式の試験の難易度が高いということになるようです。

試験科目合格基準
短答式試験行政法規・鑑定理論7割以上の正解
論文試験民法・会計学・経済学・鑑定理論総合点6割以上

参考:LEC

短答式試験=1次試験 論文試験=2次試験になっています。

不動産鑑定士の資格試験では、短答式の試験に合格した年を含めて3回短答式試験が免除されます。

まずは短答式試験に合格することを目標として勉強し、合格後は3年の間で論文式試験を突破するような勉強を行うのが一般的です。

短答式試験は5者択一式の出題形式なので、暗記が勉強のメインになりますが、論文試験は論述的な力が必要となります。

そのため、学習に必要な時間も

・短答式試験 800~1200時間

・論述試験  1200~1900時間

約1.5倍も勉強に必要な時間が変わってきます。

参考:TAC

不動産鑑定の業務

不動産の価格を決定するために、必ずしも不動産鑑定士の資格が必要というわけではありません。

価格を決定するだけであれば、ある程度の知識や相場観のある不動産会社の社員でも業務は可能です。

しかし、国家資格を持たない人によっての価値判断は鑑定ではなく、査定と位置付けられています。

査定によって打ち出された価格には、法的な根拠も拘束力もありません。

不動産鑑定士が行う鑑定は、国土交通省が定める不動産鑑定評価基準と呼ばれる厳格な規則に従って行う必要がある独占業務になります。

鑑定によって作成された「不動産鑑定書」は、法的な根拠を持つものとされています。

参考:三菱支所リアルエステートサービス

不動産鑑定士の年収は平均754.6万円

厚生労働省の調査結果では、不動産鑑定士の資格取得者の平均年齢は46.6歳です。

資格取得者の平均年収を見ると、754.6万円になっています。

46歳の平均年収は約450万円です。

同じ国家資格の土地家屋調査士の平均年収が650万円程度なので、不動産鑑定士の資格取得者の収入が高いことがわかります。

 

不動産鑑定士

参考:厚生労働省

不動産鑑定士資格の将来性は?

現在、不動産鑑定士の需要の多くは都市部が中心となっています。

しかし、再開発の波が押し寄せる将来には地方での需要が高まることが予想されています。

国家資格の中でも不動産鑑定士の資格は難易度が高いと言われています。

高い難易度のために受験者が減少するという傾向が強く、鑑定士の高齢化も問題となっています。

新たな鑑定士を確保するために、資格制度の改変が進んでおり、以前よりも合格者は増えて来ています。

参考:ベネッセ

不動産鑑定士講座の料金相場は?

不動産鑑定士講座を開講しているおすすめのスクールを紹介します。

TACの不動産鑑定士講座の料金相場は481,000円~

TACの1.5年本科生の料金は481,000円です。

TAC料金

引用元:TAC

TACは首都圏をはじめとして、名古屋、福岡、関西の中心都市で専門学校を運営しています。

1980年に「税理士」「公認会計士」「簿記検定」の資格取得の講座を開講してから、幅広い資格講座を展開しています。

不動産鑑定士資格も1991年から講座を開講しており、数多くの合格者を輩出しています。

TACの講座の特徴は

・優秀な講師陣
・戦略的カリキュラム
・オリジナル教材
・安心のフォローシステム
・選べる学習メディア

上記の5つの柱から成り立っています。

合格に直結するオリジナル教材を使用し、最短での合格を目指すカリキュラムに沿っての学習がベースです。

熱意のある講師陣からの指導も評判が高く、高い合格率を生み出しています。

不動産鑑定士の講座を受講する人は、社会人が多いです。

仕事の都合でやむを得ず欠席することも少なくありません。

TACでは欠席した場合などのフォローシステムも充実しており、通学できない場合にオンライン形式の講座で学ぶこともできます。

TACの不動産鑑定士講座の特徴は「苦手科目を作らないこと」にあります。

不動産鑑定士資格試験は、短答式と論文式の2種類から出題され、それぞれに合格基準点が設定されています。

苦手科目をつくらないことで、バランスよく配点し、合格ライン以上の得点を目指します。

LEC東京リーガルマインドの不動産鑑定士講座の料金相場は400,000円~

LEC東京リーガルマインドの不動産鑑定士講座

2022年合格目標:短答+論文フルコース【通学】の料金相場は400,000円です。

早期割引を利用した場合は、料金は300,000円になります。

LEC料金

引用元:LEC

LECリーガルマインドは東京に本拠地を置く、資格取得支援予備校です。

Legal Education Centerの頭文字とってLECの愛称で呼ばれています。

北は北海道から南は沖縄まで、全国の主要都市で直営校や提携校の運営を行っています。

法律系の資格講座をメインにした、法律系の専門学校でした。

現在は法律系だけでなく、あらゆる講座の受講が可能です。

LEC東京リーガルマインドの不動産資格講座は、「初学者」「学習経験者」「宅建取得者」など受講生のレベルに合わせて講座を選ぶことが可能です。

LECの不動産鑑定士講座の特徴は「初学者でもわかりやすい」ことや、「試験直前の答練対策」です。

基礎テキストは、図表やイラストを数多く掲載し、学習内容に馴染みのない人でも直感的にわかるようになっています。

直前期には、出題的中率の高い「答練・模試」を行い、合格を確実なものにします。

不動産鑑定士講座の料金比較

不動産鑑定士講座の料金を比較してみました。

現在、不動産鑑定士講座を開講しているのは、TACとLECのみになります。

「初学者向け」「学習経験者向け」「直前ゼミ」の3つの講座について価格を比較してみます。

不動産鑑定士資格初学者向けの講座料金は

学校名料金備考
TAC 1.5年本科生481,000円初学者向け・通学・通信・WEBコース
TAC 論文本科生438,000円経験者向け・通学・教室受講
TAC 短答特効ゼミ40,000円直前ゼミ・通学・教室受講
LEC 短答+論文フルコース413,000円初学者向け・通信WEBコース
LEC 論文合格コース328,000円経験者向け・通信WEBコース
LEC 短答実戦答練29,000円直前ゼミ・WEB講義・模試のみ通学

相場価格を見ると、学習するカリキュラムが多い初学者用の講座が一番高いです。

3つのコース全てを比較すると、LECの方が約1割程度価格相場が安くなっているのがわかります。

不動産鑑定士資格講座の選び方

不動産鑑定士資格講座を受講する際に、どんな点を重視して選ぶのがいいでしょうか?

選び方のポイントについて解説します。

資格試験合格者の多い講座を選ぶ

「講義がわかりやすい」「通学するのに便がいい」など、受講する講座を選ぶポイントは人によって様々です。

ただ言えるのは、受講の第一の目的は試験に合格することです。

それならば不動産鑑定士の資格試験合格率はもとより、他の資格でも合格者が多いスクールがおススメです。

資格試験の合格者数に自信を持っている学校は、必ず合格者を公表しています。

合格率の高さや、合格者数は、講座を選ぶ基準の1つになると思います。

TAC合格率

引用元:TAC

2017年2018年2019年
TAC受講生合格者数76名76名76名
不動産鑑定士合格者総数117名121名135名
合格占有率65%63%56%

過去9年間で全合格者の75%がTAC受講生と公表されています。

近3年間を見ても、合格者の6割がTACの不動産鑑定士講座を受講していた生徒になります。

通信教育やオンラインでも学習できる講座を選ぶ

仕事をしながら資格取得を目指す社会人にとっては、なかなか決められた講義の時間に通学することができない場合もあります。

通信教育やオンライン授業で、通学と同クオリティーの講座を提供している学校ならば、自分のペースで学習することが可能です。

通学で受講するだけではなく、通信教育やオンライン講座も併設している学校を選ぶのをおススメします。

TAC通信講座

引用元:TAC

学校名通学通信教育WEB
TAC
LEC東京リーガルマインド

講座の説明会を開催している学校を選ぶ

ネットやパンフレットの説明では、学校からの説明を聞く一方通行的なものになります。

そのためパンフレットを見ただけでは、決められないということも多いと思います。

説明会を定期的に開催している学校ならば、さらに詳しい説明をしてもらうことができます。

自分が疑問に思っていることなども説明会で解決できるので、講座内容などに納得してから受講するのがおススメです。

説明会TAC

引用元:TAC

学校名無料説明会
TACあり
LEC東京リーガルマインドあり

無料体験入学ができる講座を選ぶ

講座の内容は説明会で聞くことができますが、もう一つ大事なのは学校の雰囲気などを知ることだと思います。

通学での受講の場合は、やはりどんな環境の中で自分が学習するのか?

安心して学習できる環境なのか?

などを体験入学で体感して、自分が学習しやすい環境であるかどうか確認するのも重要なポイントになります。

体験入学

引用元:LEC

学校名無料体験入学オンライン無料受講
TACありTAC動画チャンネル
LEC東京リーガルマインドありWEB公開講座

WEB公開講座は、TACもLECも無料で視聴することが可能です。

各講師がどのように、講座をすすめているのか流れがわかります。

申し込みの前に視聴して、自分の気に入った講師のいる学校を選ぶという方法もおすすめの1つになります。

もっと安く不動産鑑定士資格講座を受講する方法とは?

不動産鑑定士講座をさらに安く受講する方法について解説します。

早期割引制度を利用する

定められた期間までに、不動産鑑定士講座の受講を申し込みすることで、受講料に早期割引料金が適用されます。

1講座の受講料が高額なので、早期割引で20~25%引いてもらえるのはかなり大きいと思います。

受験を目指すことを決めたらなるべく早く申込みをしましょう。

早割り

引用元:LEC

受験経験者割引制度を利用する

過去に不動産鑑定士講座を受講した経験がある方や、宅建などの資格に既に合格している人に対して経験者割引を行っています。

何か資格を取得している場合、割引対象になっている可能性もありますので確認してみましょう。

経験者割引

引用元:LEC

奨学生割引制度にチャレンジしてみる

一定の条件を満たすことで、奨学生となり通常の受講料よりも格安で授業が受けれる場合があります。

テストに合格することが条件になっていることが多いので、自信がある人は奨学生テストを受けてみることをおすすめします。

奨学生制度

引用元:TAC

合格者お祝い制度がもらえる学校を選ぶ

受講者が資格試験に合格することは、学校にとっても実績アップとなります。

そのため、資格に合格した受講者に対してお祝い金を出す学校も多いです。

もらえるのは講座が終わってからになりますが、受講料のキャッシュバックと考えることができるので、講座を安くする方法になると思います。

お祝い金

引用元:LEC

合格者お祝い金
TAC最大20万円
LEC東京リーガルマインド最大5万円

youtubeや教材を購入して独学でチャレンジしてみる

不動産鑑定士の資格は、国家資格の中でもかなり難しい部類になります。

独学で勉強して合格するためには、自己管理や自分でのカリキュラム作りなどが難しいということも言われています。

しかし、無料動画や教材購入で独学をして受験することで、大幅に費用を節約することは可能です。

youtubeでも不動産鑑定士資格の無料講座などはたくさん配信されていますので、おすすめの動画を紹介します。

資格スクエア公式チャンネル

不動産チャンネル

不動産鑑定士CH

不動産鑑定士試験攻略大全

まとめ

不動産鑑定士資格講座の価格は、初めて試験を受ける人ならば413,000円~、過去に受験の経験がある人なら328,000円~が相場でした。

学習形態で一番安いのは、オンラインWEB講座、次に通学受講になります。

通信教育の場合は、DVDなどの教材費がかかるため、講座料金は一番高いようです。

学校を選ぶポイントは、試験の合格実績や授業形態の豊富さなどが重要なポイントになります。

事前に説明会や体験入学で講座内容を知ることができるのは必須条件になると思います。

もっと安く講座を受けたい場合は、各学校が用意しているお祝い金制度や奨学金制度の活用、早期割引などの割引制度を利用するのがいいでしょう。