債務整理にかかる費用の相場と選び方・安くする方法

士業関係依頼

債務整理は、借金を減らしたり、支払い期間に猶予をもたせたりすることで、借金生活から解放されるために行う手続のことです。

債務整理と一言に言っても、以下の4つの方法が存在しています。

  1. 過払い金請求
  2. 任意整理
  3. 民事再生
  4. 自己破産

この記事では、債務整理にかかる料金の相場や、専門家の選び方・かかる費用を安くする方法について紹介していきます。

債務整理にかかる費用・料金の相場

まずは、債務整理にかかる費用の相場について紹介していきます。

債務整理には、4種類の手続があり、それぞれ費用の相場が異なります。具体的には以下のような金額が相場となっています。

【債務整理にかかる費用の相場】
過払い金請求:回収できた額の20%~25%
任意整理:1社40,000円~50,000円
民事再生:着手金+減額された金額の10~20%
自己破産:着手金0~30万円程度+成功報酬20~30万円程度

1.過払い金請求の場合:回収できた額の20%~25%

貸金業者にお金を払い過ぎていた場合に、払い過ぎた金額(過払い金)を回収する手続が過払い金請求です。

過払い金請求の場合の料金相場は、実際に回収できた価格の20%(話合いの場合)~25%(訴訟で回収した場合)となっています。

2.任意整理の場合:1社40,000円~50,000円

債務整理の一種、任意整理とは、貸金業者などと依頼した専門家が話しい合い交渉をして、将来の支払額を少なくする手続のことです。

任意整理の相場は、1社あたり4万円から5万円程度に設定されていることが多いです。「1社ごとに2万円+減額できた額の10%」という形も多くなっています。

3.民事再生の場合:着手金+減額された金額の10~20%

民事再生(個人再生)は、債務整理の1種です。住宅などの財産を持ったまま、減額された借金を3年で分割して返していくようにする手続です。借金額がゼロになるわけではありませんが、自己破産と違い住宅などの高価な財産を保ったまま借金を減額できるのが特徴です。

民事再生の相場は、着手金が30万円程度で、さらに減額された金額の10~20%が成功報酬として設定されます。

4.自己破産の場合:着手金0~30万円程度+成功報酬20~30万円程度

自己破産は、債務整理の一種で、借金を支払う義務がすべてなくなります。ただし、民事再生と違い高価な財産は手放さなければなりません。

自己破産を依頼した際の料金相場は、着手金が20~30万円、成功報酬が20~30万円ほどとなっています。自己破産には、40万円~60万円ほどの費用が必要だということです

債務整理にかかる費用の具体例

以上、債務整理にかかる費用の相場について紹介してきました。以下では、いくつかの事務所を挙げて、具体的な料金の例を紹介していきます。

弁護士法人アディーレ法律事務所の場合

債務整理を得意としており全国65の拠点に事務所を構えている弁護士大手のアディーレ法律事務所の債務整理の場合、料金は以下のようになります。

過払い金請求は、交渉で返還された場合「2万円+回収額の20%」、訴訟で返還された場合「2万円+回収額の25%」となっています。

任意整理は、1社あたり4万円の着手金がかかります。借金の額を減らすことができた場合、「解決金として1万円+減額された金額の10%」が費用となります。

民事再生の場合、住宅ローンがある場合には480,000円、住宅ローンがない場合は380,000円が必要な費用です。

自己破産の場合には、管財人がつかない「同時廃止」の場合には270,000円、「管財事件」の場合には380,000円が料金となります。ただし、管財事件の場合、管財費用として201,000円が別途経費として必要となります。


(※アディーレの料金抜粋)

松谷司法書士事務所の場合

債務整理を専門的に取り扱っている松谷司法書士事務所の債務整理手続きの場合を紹介します。

過払い金請求は、回収できた額の20%が成功報酬としてかかります。

任意整理は、1社のみですと30,000円、2社以上ですと1社につき20,000円の費用がかかります。

民事再生ですと、住宅ローンがない場合には300,000円、住宅ローンがある場合には350,000円の費用がかかります。

自己破産の場合、債権者(お金を借りているところ)が1~5社の場合、175,000円、16社以上でスト250,000円となります。


(※松谷司法書士事務所の料金抜粋)

債務整理の専門家の選び方

以上、債務整理にかかる費用の相場について紹介してきました。以下では、債務整理の専門家の選び方について紹介していきます。

債務整理を専門としている事務所なのかを確かめる

弁護士や司法書士には、それぞれ専門があります。さまざまな業務を取り扱っている中で、特に得意としているものが各専門家ごとにあるのです。債務整理一般はどの事務所でも取り扱ってはいますが、やはり実際に多数の債務整理を手掛けている実績がある事務所を選ぶようにしたいものです。

ウェブサイトなどで債務整理専門のページがあるかどうか、実績などが掲載されているかどうか、などをチェックしてから依頼するようにしましょう。

弁護士に依頼すべきか司法書士に依頼すべきか

債務整理を専門としている専門家は、弁護士と司法書士の2つがあります。

司法書士の場合、認定司法書士という資格を別途取っていないと、簡易裁判所の管轄する案件を取り扱うことができません。認定司法書士だったとしても、1社あたりの借金額が140万円を超えていると扱うことができません。この場合、司法書士から弁護士に切り替えて再度依頼しなければならなくなります。

借金の額が低い場合には、司法書士に依頼するのもアリですが、借金の額が140万円を越えている場合には最初から弁護士に依頼するようにしましょう。

債務整理にかかる費用を安くする方法

では、続いて債務整理にかかる費用を安くするテクニックをご紹介します。

複数の事務所から見積りを取る

債務整理を専門としている弁護士事務所・司法書士事務所は多数存在しています。料金に一定の相場はあるものの、中には相場よりも安い費用でサービスを提供している事務所もあります。

そのような業者を探すため、複数の専門家・事務所から見積りをとって、その中で最も安く受け付けてくれるところを選ぶようにするといいでしょう。

遠方の事務所に依頼する

自分が住んでいる地域の弁護士や司法書士の料金設定が高い場合、遠方の事務所に依頼してしまった方が安くつくことがあります。

全国に多数拠点を構えている事務所などは、遠隔地からの依頼も受け付けていることがあります。やり取りは電話や郵送などで済ませてしまうことができるのです。

ただし、遠隔地ということで別途費用が上乗せされるケースもあります。アディーレなどは拠点がないところの事案は、料金を割高に設定しています。初回相談のときなどにしっかり値段設定について確認するようにしましょう。

債務整理にかかる費用の相場と選び方・安くする方法まとめ

以上、債務整理にかかる料金の相場と、事務所の選び方、費用を安くする方法について紹介してきました。

債務整理には4種類の手続が存在し、それぞれ費用の相場が異なっています。過払い金請求は回収金の20%など、事案ごとに相場が形成されているのです。

事務所を選ぶ際には、債務整理を得意とする事務所を選ぶことが大事でした。債務の金額によっては、司法書士ではなく弁護士を選ぶようにする必要があります。

費用を安くするコツとしては、複数の事務所から見積りを取り比較すること、遠方の事務所に依頼すること、などが挙げられます。

いかがだったでしょうか。
債務整理の専門家選びの参考となったのであれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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